令和7年第1回各務原市議会定例会 一般質問
本市に公園について質問いたします。
とくに、本市の各地域にある公園について質問いたします。
本市は、航空産業などの製造業が盛んな街であり、工業系製品製造出荷額も県内トップですが、工業都市のように、工業団地などが市内全域を覆うっているわけではなく、市北部に連なる各務原アルプスをはじめ、木曽川流域など、自然が豊かな街です。
更に、市内には、市民公園や学びの森など、面積が広く、身近に自然を感じられる公園があり、市民の憩いの場となっております。また、これらの公園は、年間を通して各種イベントも開催され、賑わいの創出にも一役買っております。
また、本市は、市民公園や学びの森のように大型な公園以外にも、数多くの公園を有しており、その数は180ほどあります。
これら、地域の公園は、子どもたちの遊び場、ご高齢の皆さまがグランドゴルフなどを行い交流と健康促進をはかる場、そして、災害時には一時的な避難場所になるなど、様々な年代の方々や、様々な場面で使われており、公園は私たちの生活に密着した存在です。
したがって、これら地域の公園を適正に管理しておくことは、とても重要であると考えます。
今現在、本市が有する地域にある公園は、市から自治会(地域)に依頼し適正に管理している公園が多いと思いますが、人口減少、高齢化が進む状況下において、自治会(地域)で公園を管理することが、難しくなっている状況が見受けられます。
地域によっては、パークレンジャーが積極的に公園の維持管理を行い、地域の景観美化を向上させ、更にはその公園や活動を介して、地域コミュニティの向上に寄与している地域もありますが、これらパークレンジャーや先ほども述べた自治会役員などが高齢化していく状況下では、あと数年すれば、これらの活動も難しくなることが考えあれます。
特に人口が多い団塊の世代が、80歳台となる2040頃は、これら地域のコミュニティにも大きな影響を与えると考えます。
本市は、これらに対策について、既に様々な取り組みがされていると思いますが、今後、地域コミュニティを担うこれらの公園を適正に管理していくには、このような状況を見据えて早い段階から、管理の方法などを検討していくことが大切であると考えます。
以上を踏まえまして、1つ目の質問、各地域にある公園の管理の方法はどのようになっているかお答えください。
次の質問ですが、公園利用に伴う地域からの要望はどういったものがあるか。子どもたちがボール遊びなどをできる環境整備の考えは。について、合わせて質問させていただきます。
先ほども述べましたように、各地地域に設置されている公園は、幅広い年代に活用されております。
私の自宅前にも公園があり、終日見ているわけではありませんが、朝の見守り隊が終わるころには、グランドゴルフの方々がプレーの準備されており、しばらくすると笑い声が聞こえ、楽しくプレーをされております。その後は、毎日ではありませんが、昼間は、未就園児のお子さんをつれたお母さんが子どもと遊ぶ姿があり、小中学校の授業が終ったあとは、児童生徒の皆さんが元気に遊んでおります。
夜には、部活動などに所属している選手でしょうか。黙々と基礎トレーニングをしている姿を見ることもあり、一日を通じて、幅広い年代に活用されております。
子どもたちのライフスタイルが多様化して、学校の授業後も様々な予定がある児童生徒の皆さんが多い昨今ですが、公園から子どもたちの声が聞こえてくるのは、地域がとても明るくなり、子どもたちが公園を利用しやすい環境を促進したいと思うところです。
本市では、このような事例はないことを願いますが、昨今では、公園で遊ぶ子どもたちの声に苦情がある報道があります。
当然、公園を利用する子どもたちもルールを守ることが大切ですが、元気に遊ぶ子どもたちを見守る地域であることを切に願います。
また、地域の公園といっても、設置してある場所は、様々であり、住宅地の中にある公園もあれば、住宅から離れた広い公園、また大きさも様々です。
また、市の公園ではなく、地域が所有している公園もあると思われます。
したがって、これら公園利用に関する要望も様々で多岐に渡っているとおもわれます。
重複して述べさせていただきますが、子どもたちの健全な体づくり、ご高齢の皆さまのコミュニティや健康促進(フレイル予防や健康寿命を延ばす)、そして地災害時の一時的な避難所など、公園が担う役割はとても多く重要であり、公園に対する地域ニーズに対応することは、これらを促進し、課題解決につながる重要なものであると考えます。
そして、子どもたちの健全な体力づくり関わることですが、子どもたちの遊びや部活動の基礎トレーニングなどで、ボールを使うことがあります。
このようなお話がありますので紹介させていただきます。
先日の選挙期間中のことです。夕方頃、地域の公園付近を街宣車で回っていた時、たくさんの子どもたちが駆け寄ってきてくれました。
地域のために頑張ってほしいという言葉と公園利用について様々なご要望をいただき、応援の嬉しさと身が引き締まる思いでした。
その中で、公園内のボール利用について、数多くのご要望をいただきました。
野球やサッカーの練習ができるようにしてほしい、テニスの壁打ちができるようにしてほしい、バスケットボールのゴールが欲しいなどなど、様々なご要望をいただきました。
ボールの利用に関しては、公園の形態や、地域の理解、安全性など様々なことを考えなければなりませんが、友だち同士で気軽に集まれ、また、保護者の皆さんの目の届く地域の公園でこれらが使えることは、地域の活力や魅力につながるものであり、本市の子育て世代への魅力にも繋がると考えます。
今回の一般質問の件で、先日、担当課に伺わせていただきましたが、鵜沼旭町では、ボール利用についてのご要望に対して、防球ネットを設置して対応している事例がありますが、当然地域のご理解があってのことですが、私はとても賛同する取り組みです。
先に述べたように、公園は、幅広い年代で活用されておりますが、私個人の意見ですが、私が住んでいる高齢住宅地だからこそ、子どもたちの元気な声や笑い声が聞こえるものであって欲しいと思います。
以上を踏まえ、2点目、3点目の質問をいたします。
公園利用に伴う地域からの要望はどういったものがあるか。どのように対応しているかお聞かせください。
子どもたちがボール遊びなどができる環境整備の考えについてお聞かせください。
よろしくお願いいたします。
1 公園の利活用について
(1)各地域にある公園の管理の方法は。
街区公園など地域の身近な公園の管理については、専門性が求められる遊具の点検や高木定などの危険を伴う作業は市が実施し、トイレ清掃やゴミ拾い、落葉清掃などの日常管理は自分たちの公園として愛着をもっていただきたいとの想いから、地売自治会にお願いしております。
また、芝生広場のある公園については、原則、市ぶ芝刈りを行いますが、グランドゴルフや夏祭りなごの自治会行事に合わせて、自治会が自ら行っている公園もございます。
議員ご指摘のとおり、高齢化の進展や担い手不足
などにより側溝清掃や市民清掃などの自治会活動
困難になりつつあり、このことは行政全体の課題あると認識しております。
すでに公園管理の一部をパークレンジャーなど日体と連携して行っている自治会もあり、市民協
働を取れ入れた公園管理のあり方については、今検討していく必要があると考えています。
(2)公園利用に伴う地域からの要望はどういったものがあるか。どのように対応しているか。
(3)子どもたちがボール遊びなどができる環境整備の考えは。
公園利用に伴う地域からの要望は「ボールの飛び込みを防止するフェンスを設置して欲しい」や「健康遊具を設置して欲しい」、「駐車場を整備して欲しい」などがありますが、これらの要望に対しては、公園の広さや遊具の配置状況、周辺環境などから実現の可能性を判断するとともに、その実施については、公園のリニューアルや施設更新のタイミングで対応しています。
とりわけ、ボール遊びに関しては、昨年度実施した鵜沼朝日地区でのアンケート調査やワークショップで最も意見が多く、子どもたちや地域にとって関心の高い要望であると認識しています。
しかしながら、ボール遊びの中でもキャッチボールやサッカーなどの球技は、時に、ほかの利用者へ危険が及ぶことや隣接する住宅に飛び込むことが迷惑となるため、公園ではやわらかいボール以外でのボール遊びを禁止としています。
また仮に、要望に応えてフェンスを設置したとしても、かえってボールの扱いが乱暴になり、危険や被害が大きくなる場合もあることから、この対応についても慎重に判断する必要があります。
鵜沼朝日地区での防球ネットの設置事例は、地域住民の要望を受けて設置しましたが、実際にはボール遊びへの否定的な厳しい意見があり、あらためて近隣住民の意見を集約し、見直し案の合意形成を図ることでようやく実現可能となったものです。
このように、公園でのボール遊びができる環境整備には、施設整備や安全性の確保だけでなく、地域住民のご理解・ご協力が不可父であり、地域の皆さまが集い笑顔となる公園づくりを目指していきたいと考えております。
また、要望実現のために必要な諸条件をあらかじめお示しするなどして、地域内での話し合いが公園づくりに活かされるような取り組みについても研究してまいります。